卒業生インタビューvol.43



今回の和光人インタビューは、中学・高等学校と和光学園で学ばれ、海外からも注目のバンドMAN WITH A MISSIONや若年層を中心に人気のベリーグッドマンなどのアーティストマネージメントを手掛けている南部 喨炳(りょうへい)さんにお話をうかがいました。

在学中はバスケットボール部で中心的な役割を担ってこられた南部さん。その後、高校で始められたというDALLAXというバンド活動は、今年20周年を迎えたそうですが、現在のアーティストマネージメントにも役立っている部分が多いのだそうです。
今後はどんなことをお考えなのでしょうか。どうぞお楽しみに。(聞き手…両角憲二常務理事・前中高校長)

MAN WITH A MISSONと共に


聞き手: 今日は。久しぶりですね。南部くんが活躍しているということは聞いていました。慶応を卒業してバンド活動をやっていて、そのバンドが売れ出したっていう感じですか?
南部:自分のバンドは売れなかったんですけれどね(笑)
現在はMAN WITH A MISSIONやベリーグッドマンをはじめとするアーティストマネージメントをしています。
聞き手:今回インタビューするにあたって、予備知識がまったくなくて困っていたら、このコーナーの担当者が、南部君とレヴァレント・ムース氏と中川悠介君との対談をプリントしてくれました。 MAN WITH A MISSIONというバンド名の中にMISSIONって単語が入っているけれど「任務」という意味で使っているの?
南部:バンド名を直訳すると『使命をもった男達』って意味ですね。見た目は頭がオオカミ、体は人間なんですよ。オオカミバンドって言われてます。沢山の方々のご協力をいただき、日本ではオリコンチャートで1位を獲得できるバンドになってきました。
また、ライブで言いますと、阪神甲子園球場、日本武道館、各地アリーナ等、万人規模でのコンサートもおこなえるようになってきました。そのMAN WITH A MISSIONとずっと二人三脚でやってます。
聞き手: それはすごいですね。 この雑誌の対談を読むと、国内だけでなく海外ツアーも組んでいるようですね。
南部くんは、お父さんが水産会社勤務で、確かセネガルにいたんだよね?小学校5年までだったっけ?
南部:先生、僕がセネガルにいたって良く憶えてますね(笑)
聞き手: 私は大学が水産学部だったから、セネガルやガボンに行って大西洋マグロを獲ったり、買い付けしたりしていた先輩もいたからね。
南部:親父はエビとか、ロブスターの買い付けをやっていましたね。
聞き手: セネガルにいたのは、小学校5年までだったっけ?
南部:セネガルには小学校4年までいました。その頃から、いつかは外国で仕事したいって、どこかでずっと思っていました。
聞き手: セネガルの時は英語?
南部:現地語はフランス語でした。インターナショナルスクールでは英語でした。とは言っても小学校の時の話ですからね。英語力はゼロに近い感じでした。
聞き手: この対談に書いてあったけれど、ヨーロッパでコンサートやろうと思ったら、その国の人気バンドともコンタクトを取るわけでしょう?
南部:そうですね。現地のそういうバンドやイベンターと直接連絡を取ることもありますね。昔だったら、よほど大手の会社に所属していなければそういうコネクションもつくれないし、たどり着かなかったでしょうけれど、これだけインターネットが発達したからできることですよね。高校生の頃の通信機器はポケベル、PHSでしたからね(笑) ようやく大学生になって、パソコンが普及するようになって、メールやHPも…ってなりましたよね。
インターネットで世界中と繋がることができる時代に生まれたから叶えられている活動と言えるかもしれません。
自分はなにかできる!という強い想い。
聞き手:世界を相手にマネージメントしているんだね。 つくづくすごいね~。どうやって、そういうことができるようになったんだろうね?
南部: 中学の頃、先生に溺愛されてたじゃないですか?(笑)
聞き手: えっ、溺愛?ははっ…(笑)。それはないでしょ。
南部:(笑)溺愛は半分冗談ですが、そういう部分は少なからず感じていて、自己肯定感がとても高かったんだと思うんですよね。自分はやれる!っていうか。バスケ部では中学1年の秋からレギュラーをやらせてもらって、2年でもう自分のやりたいようにやらせてもらって、3年でキャプテンをやらせてもらったんですよね。
聞き手: バスケに関しては溺愛してたと言えるかもね?(笑) 私が1990年から和光中のバスケ部を指導し、初めて入ってきたミニバス経験者が南部君と前田君だったんだよね。南部君のドリブルと突破力には驚いたものです。疲れていたり、いやなことがあっても、南部君のバスケ姿を思い浮かべると、気分が晴れるという感じでしたね。
南部:バスケで褒められてると「勉強もやらなきゃ!」ってなったんですよ。
聞き手: そんなに褒めた?(笑)
南部:褒められたと思ってましたよ。でも、ガッツリ怒られたこともありましたよ。
聞き手: えっ、どんなとき?
南部:中2のHR合宿でHさんのことについて話し合ったとき、僕が「みんなから無視される側にも問題があるんじゃないか?」と発言したときですよ。
聞き手:そんなことがあったかな?
南部:そのとき、先生が「南部のその考え方は間違っている。それでは、理由があれば無視しても良い、いじめても良いということになってしまうだろう」「和光はそれを許さない」って、めちゃくちゃ怒られたんですよ。
聞き手: あー、なんとなく思い出したよ。
南部:激しく怒られたのに、「あっ、溺愛されてるオレ!」「先生がこんなに激しく怒るのは、オレのことを溺愛しているからだ」って思えたんですよね(笑)
聞き手: 「溺愛」の使い方が変だけど、怒られてもそういうふうにプラスにとらえられるのは良いですね(笑)
南部:そういう先生1人いると、自己肯定感が育ちますよね? 自己肯定感が高まったことで、「自分はなにかできる人間だ!」と思えるようになったんだと思います。
葛藤の中で。 何かできる自分を探す!
聞き手:自分のバンドは大学に行っても続けたわけですね。
南部:そうです。DALLAXは今年で20周年になりました。中高で一緒だったメンバーが3人いて、あと大学以降で知り合ったメンバーが3人いて、楽しくやってます。
聞き手: 20周年とは大したものですね。
南部:どうでしょうかね?自分のバンドでも、CDを発売したり、世界ツアーにも行ったりしたんですけれど、残念ながらあまり知られてはいないですね(笑)
慶応卒業後、DALLAXは、フジパシフィックっていうフジサンケイグループの音楽レーベル・音楽出版会社のお世話になっていました。その社長から「キミ、面白いから裏方もやりなよ」ってお話しをいただきました。それで深夜のバイトもやり、アーティストもやりながら裏方の仕事もするようになりました。
聞き手: 裏方って、照明とか音響のこと?
南部:レーベルのA&Rって仕事だったんですよね。新人を発掘してきて、レコーディングして、宣伝して……っていう一連の仕事でした。でも、自分が25歳のときに、その会社がまさかの倒産をしてしまったんです。自分で手掛けていたアーティストが既に何組かいたんで、「じゃあ、自分で独立します」ってことで、26歳で独立しました。独立って言っても、経営者としては右も左も分からずで、あっという間に借金まみれになっちゃいました(笑)。サラ金とかに借りたっていう借金ではないのですが…。
当然のことですが、CDって発売する前にレコーディングするので、自分のところにお金が入ってくるまでにめちゃめちゃ時間がかかるんですよ。長い時は1年近く…。
聞き手: CDが売れるまでは支出しかないわけですね?
南部: そうなんです。お金が手元に入って来るまでの間は支出しかないんですよ。そんな理由もあり、あれよあれよという間に凄い金額の赤字になってしまいました。 その時、自分が(2017年4月まで)代表をしていたZAZAの社長に出会いました。彼は作家事務所として成功していたので、そこの事務所を間借りさせていただいたり、様々な面でサポートしていただいて…立ち直りを図ったわけなんですよね。
聞き手: 苦労しましたね。
南部:3年で黒字化して、それを傍らでみていた彼が、自分の仕事ぶりを認めてくれて「作家のマネージメントもお願いできないかな?」ということで、作詞家・作曲家のマネージメントもするようになりました。
聞き手: CDを作って、CDを売るということだけれど、アーティストは自分で探してくるの?
南部:そうですね。自分が良いなと思ったアーティストには声もかけますし、相手から来ることも勿論あります。
MAN WITH A MISSIONってバンドは、彼らがまだ駆け出しで3回目くらいのライブの時に、初めて観て感動して、そこから一緒にパートナーとして歩みを進めてきました。最初からオオカミでしたよ(笑)。ゼロから一緒に立ち上げてきたバンドです。
聞き手: その辺の力というか、考え方というか、「ダメだ」で終わらないで違う場所を探せる力とか、どうなっているんでしょうね?
南部:みんなそうなんじゃないですか?前田もそうですよ。現在、2つの会社やってますよね。
聞き手: 前田くんには、ホントにビックリしてしまうよね。この前、福元くんの結婚式に、前田くんは嫁さんと子ども2人連れてきてたよ。社員は100人くらい??「あの前田がね~?!」(笑)と思ってしまうよね。
南部:シンガポール行って、英語しゃべって、仕事広げて……、あの前田がですよ(笑)。あいつもやっぱり同じだと思うんですよね。「オレ、やれるよ!」って思ってるんですよね。勉強はやらないだけで、「やればできるよ!」って思っていたし、「バスケも本気出したら、絶対プロになれる」ってどっかで思ってましたよ。
聞き手: 南部くんの「自分はなにかできる人間だ!」は、前田くんからの影響ですか?(笑)
南部: 前田は圧倒的にプライドがあって、あいつも、自己肯定感めっちゃ強いじゃないですか。
聞き手: あれは前田家のお父さん、お母さんの偉さでしょうね。えらい勉強のできた兄ちゃんと比べたりしないで、前田の良さをしっかり評価していましたものね。
南部:そういうヤツは、我々和光生の中には多いですよね。同じように芸能プロダクションの社長をやっている同期の松村もそうだし、1学年下の中川悠介もそうだし。 中川は今、「きゃりーぱみゅぱみゅ」の事務所の社長をやってます。面白い世界ですよね。
聞き手:「きゃりーぱみゅぱみゅ」って、かなりのメジャーでしょ?私もたまたまテレビ放送されたのを見ましたよ。その所属事務所の社長ということですね。あの若さで。

時代は確実に変わってきている!学びとは?人はなぜ学ぶのか?


南部:先生、色々な卒業生見てるじゃないですか? 中学校の頃から誰が将来どうなるっていうのはわかるんですか?
聞き手: わからない。色んな人がいるからね。和光の子はそこが読めない。
私の高校時代は、誰々はあの大学のあの学部に行ったから、将来こうなるだろうみたいなところがある程度予測できたけれど、和光の場合は、そういうのでは測れないよね。そこで収まらない仕事に就いている子が多いよね。もちろん、堅実な道を選んでいる人のほうが圧倒的に多いけど。
南部:時代も変わってきてるっていうのはありますよね。もう、60才定年っていう時代も終わって、100年生きるって時代にシフトしていってるじゃないですか? 今までって、大学卒業するまでの学生の期間・職に就いている期間・リタイア期間って3分割だったけれど、そうじゃなくても良いじゃないですか。
これからは、大学卒業して、就職して、もう1回大学へ行っても良いでしょうし、ずーっと大学にいても良いでしょうし、その人によって人生設計も変わってきてるように思っています。
聞き手: その考え方は、「学びは一生もの」ということにつながりますか?
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南部:そうですね。何歳で大学に行っても良いし、2回、3回大学に行くのも良いしという意味では、そうなりますね。でも、今は良い大学、良い就職、そのための競争があって、その競争に勝つためには学ばなければならないってなっていませんか?
聞き手: 本来、学ぶということは、「楽しいから学ぶ!」。これが「なぜ学ぶのか?」の一番の答だと思うんだけどね。
幼児が言葉を獲得する過程を見ていると良くわかるよね。赤ちゃんが泣くと、母親が赤ちゃんを抱いて「お腹が空いたの?マンマがほしいの?」「マンマなの?」と問いかけるよね。それを繰り返しているうちに、子どもがマンマという言葉を獲得する。マンマをくれる人=ママという言葉を獲得する。
そして、子どもは単語と単語を組み合わせると文章になるということを学ぶ。1つ、2つって数えることを学ぶ。数えられるようになったら、なんでも数える。正月だったら、みかん数えたり、落花生数えたり。平仮名が読めるようになったら、新聞取ってきて、大見出しの平仮名だけ読んでみたり。学ぶことはいつだって、喜びなわけじゃない?
南部:自分も子どもを持ってみてわかります。子どもが文字を書けるようになったら、何でも聞く。「これな~に?」「これな~に?」って何でも聞きます。小さい頃は誰もがそうですよね。
聞き手: 子どもはみんな知りたがり屋で学びたがり屋だということだよね。それは、やっぱり、学びそのものが絶対的な喜びだからだと思います。学校説明会では 、「学びは絶対的な喜び」「学びの嫌いな子は一人としていないはずですよ」につづけて、「それなのに、なぜ日本の子どもたちは学校嫌い、勉強嫌いにさせられているのでしょうか?」と質問してきました。
日本の学校は教えることが多すぎるんですよね。だから、学年が進むにつれ、理解できない子が増えて、それに比例して学校嫌い、勉強嫌いが増えていく。学ぶことは喜び・大好きなはずなのにね。
南部:それじゃあ、ダメだって話になってきてますよね。
聞き手: 学びは絶対的な喜び!「なぜ?」「どうして?」を大切にする学び、先生と生徒との縦の関係だけではなく、生徒同士の横の関係のある学び……和光は、そういう学びを大切にしているよね。その学びは、授業だけでなくて、学級・学年活動、行事、クラブ活動でも大切にされていると思っています。
和光の学びが、南部くんの今につながっていますか?
南部:話を聞いていてすごく思ったのは、現在、会社を経営していて、会社経営も同じような感じだと思いますね。スタッフに対して喜びだったり、楽しみだったり、笑いがないと続かないんですよね。僕もふくめて社員みんなで「なぜ?」「どうして?」「どうする?」を話し合いますね。
喜びとか楽しさって、目に見えないものじゃないですか? テストの点数は目に見えるモノなんですけれど、その目に見えないものの価値を本人がどうやって見いだすかが大切なんじゃないですかね。
自分の親が墓参りに行く意味なんて、わからなかったですからね。全く。ようやく、30歳になって、毎年、先祖への感謝の気持ちを重んじる意味とか、生命の連続性を考えるとか、学びました。両角先生の言われた「学びは一生もの!」に通じるものがあるかなって思えますよね。
聞き手: 本当に、 学びは一生ものだよね。
南部: ず~っと、一生学びなんですよね。学校を卒業した後も、学ぶことに喜びを感じる、楽しさを感じる、というところがありますよね。元をたどると、和光につながっていると痛感しますね。和光で教えてもらった“学び”って、「世間的にこうだから、こうですよ」ではなくて、「自分のものさしを持って、ずっと自己変革させ続けろ」ってことですね。
聞き手: 「なぜ?」「どうして?」を大切にしているということですね。
南部:知識じゃ無くて、知恵を大事にしてるんですかね?
聞き手: 知恵と知識の両方だろうね。膨大な知識を正確にためこむだけでは知恵は出てこないものなんですよ。「なぜ?」「どうして?」の謎解きから知恵は生まれるし、その謎解きこそが、学ぶ楽しさだと思います。
南部:そうですね。「なんでですか?」「どうしてですか?」っていうのは、授業中だけでなくクラブ活動や学級・学年活動でもすごく聞いていましたね。「なんでこうなるのか、全然わからないんですけれど」って。それがすごく大事なんですよね。知識=テストっていうのは、答えがあることについていかに早く正解を出せるかってことで、知恵の場合は答えがないものに、どれだけ向き合えるかってことだと思うんですよね。幸せになるための答えなんてない。それに対してどう向き合えるかは、実際に楽しいかどうかなんですよね。そんな価値観を持てたというところが和光に通って、一番良かったことですね。

一番大事なことは“自分を好きでいられるかどうか”ってこと


聞き手: 何のための自由かってことを考えなくちゃいけませんね。「何でもありの自由」ではなく、大切なのは思考の自由=自主的精神ということですね。
南部:「ダメ。できない。」が思考停止ワードだとしたら、その逆は「絶対できる」だと思います。「絶対何とかしよう」「何とかできる」とポジティブに思い続けていれば、強い想いは必ず叶うと信じています。会いたいと思っている人には必ず会えるって信じているんですよね。そのキーワードにアンテナを張っていると、脳がフル回転して関連情報をかき集めて、想いが具体化していくんだと思います。
引き寄せの法則とかそういうモノなのかもしれないですけれど、自分はそこを大事にしています。
聞き手: 引き寄せられた社員は何人くらいいるの?
南部:今、15人ですね。 発想を大事にして、ネガティブなマインドには絶対ならないようにしたいと思うんです。どのくらい強い想いを持てるかによって、結果は導かれると思ってます。強い想いを育む上で自己肯定感を高める必要があるのかと。自分の想いを越えるようなことも現実に経験しています。
南部:結局、一番大事なのは、自分を好きでいられるかどうか、喜びを持てるかどうかなんですよね。
聞き手:そうだね。だから、楽しめるスポーツや音楽を通じて自己肯定感を得られるということは大いにあるよね。「学びは絶対的な喜び」と同じで「スポーツは絶対的な喜び」「楽器演奏は絶対的な喜び」と置き換えてみるとわかりやすいよね。バスケマンから見ると、サッカーやラグビーは泥んこになって汚いけれど、シャワー浴びたら気持ち良いし、楽しいからやるんだよね。どのスポーツや楽器も「努力すれば技術が向上する」「以前できなかったことができるようになる」から楽しいんだよね。そして、「なぜ?」「どうして?」をチームメイト=横のつながりの中で話し合って、実際にそれができたときには、達成感だけでなくもっと確かな自己肯定感につながるんだと思います。
南部:その横のつながりって、友人、仲間っていうことですよね。学校時代の先輩・後輩も、社会に出れば、縦のつながりではなく、横のつながりと言っていいですかね?
聞き手:そうだね。
南部: オレの携帯の電話帳って1,000件入るんですけれど、1,000件常にいっぱいなんですよね。誰かが入れば誰かを消さなくてはならないという状態で、バックアップを含めると1,500人くらいは登録があります。ホントに食えなくなったら、電話帳の仲間に電話して「飯奢ってよ~」「いいよ~」っていう友達が365人いれば1年間食べていけるわけじゃないですか。極論、「そういう生きる力はあるなぁ~」「そういう友達がたくさんいる自分っていいな~」とは、思ってますよ。
聞き手: それは生きる力につながるすごい自己肯定感だね!
南部:音楽って人脈なんですよ。横のつながりと縦のつながりとが、すごく感覚として分かってないとなかなか成功できないんじゃないかなとは、思います。
聞き手:競争でこれだけ他人を蹴落として勝ち抜いてきたということだったら、つまずいて食べられなくなったとき「飯を食わせてくれる友達が365人いる」なんて、とても言えないよね。たくさんの人に、外国の人にも「こういう音楽を楽しんでもらいたい」っていう思いで仕事をしているから、友達がたくさんできるんだろうね。
南部:日々、もっともっとそういった友達の輪を世界に広げていければって思ってます。

今後の活動について


聞き手: 南部くんは、飲み屋さんとかスイーツ屋さんとか最近多角経営も始めたようですが、将来どんな夢を叶えたいんですか?
南部: MAN WITH A MISSIONとビルボード№1とグラミー賞を獲るっていう夢は叶えていたいですね。そして、大金持ちになって、みんなが集えるひとつの小屋やコミュニティを創りたいと思ってます。
80歳の時には、ノーベル平和賞を受賞したいと思っています。小さい頃のセネガルの経験って、とても強く残っています。アフリカの貧富の差って、まだまだすごく大きいんですよ。なので、アフリカで、「昼間は学校・夜はライブハウスや社交場」みたいな場所を作りたいなと思ってます。
聞き手:順番から言うと、大金持ちになりたいが先に来ているけれど、昼は学校・夜はみんなが集える場所をアフリカに作りたいから、そのために資金をつくりたいということになりますか?さらにその活動が認められてノーベル平和賞をもらえれば良い!ってなるわけですね(笑)
南部:そうです。
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後輩たちへ


聞き手:最後に、和光学園の後輩たちに、一言お願いします。
南部: 後輩たちプラスこれから和光に入ってくる将来の後輩たちに伝えたいことは、「学ぶ喜びと色々なことを体感・共感できるのが和光学園だ」ということです。僕は、色々な『想い』と価値観のベースを、和光で作ってもらったと思っています。
聞き手:今日はわざわざありがとう。また会いましょう。

(了)



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